「人骨は語る三鷹の遺跡」展−遺跡出土人骨からわかること
三鷹市の野川沿いにある国分寺崖線には、古墳時代〜奈良時代(7〜8世紀)の横穴墓(よこあなぼ)が、これまでに7群80基確認されています。これら1,300年前のお墓の内部からは、当時埋葬された人骨が良好な状態で見つかることも多く、有機質資料が残りにくい日本列島における、大変貴重な存在として、国立科学博物館の人骨標本コレクションの中でホームページ上でも公開され、関東地方の古墳時代を特徴づける資料として評価されています。
この展示会は、この貴重な人骨資料を紹介するため、平成28年9月に2回にわたって行われた同名の講演会の内容と、当日参加者から寄せられた質問や感想などを再構成したものです。
三鷹市出土の古人骨が研究に果たした役割と、古人骨研究の意義や目的など、1,300年前に、この三鷹の地を生活の舞台にした人々の、「骨が語る三鷹の歴史」について、思いをめぐらせていただければ幸いです。
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