三鷹市北野地区は、江戸時代には北野村と称されていました。北野村は、中世段階から開発されていた 仙川沿いの集落の人々の一部(下仙川村)によって、寛文年間(1661〜1673年)に開かれました。この開
発は、江戸時代初期の多摩地区の新田開発の中でも古い時代に行われたものです。
近年北野地区は東京外かく環状道路の建設に伴い、その街並みを大きく変えつつあります。それに伴い 実施された遺跡の発掘調査では、今まで知られていなかった新しい発見がありました。
発掘調査で得られた成果と、今も大切に守られている石造物やその由来からわかる当時の風習や考え 方について、現段階で判る北野地区の歴史を整理し、紹介します。
|