草月流(そうげつりゅう) 長島露珀
『縄文といけ花のコラボレーション』と聞いた時は正直びっくりした。あんなこわれ易い物にお花を活けると云う事じたい大変難しい事で、一応「お断りした方が良いのでは無いか」と云う話になり、お断りしたのだと思う。ところが、是非とおっしゃって頂いたそうで、活けさせて頂く事になった。
先ず縄文土器を見せて頂く事になり、市の保管場所に伺い、こんなにたくさん縄文土器が三鷹にあると云う事を初めて知り、驚いた。
古い物には新しい物をと思い、赤い実のついた梅もどきと風船かずら、ピンポン菊を活けさせて頂きました。底は無いし、ボロボロの破片を貼り合わせた土器ではありましたが、活けるのはとても楽しかった。 どちらが前か後ろかも分からず、穴が空いている所から風船かずらを出したり、色々な工夫が必要だったけれども、とても楽しかった。
出来上がってみるとどれも良く合って、表題にはピッタリだった様に思う。
専門にご覧になる方には、土器の前後とか見方が色々有る様ですが、そう云う事も分からず活けさせて頂きましたが、
「楽しかった」 これが感想です。
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