赤い土器
縄文時代中期勝坂式 坂上遺跡出土



白い土器
縄文時代中期勝坂式 坂上遺跡出土

  中期前半の勝坂式と後半の加曾利E式では、全体の雰囲気がかなり異なっています。文様や器形の違いに加えて、器肌の色の違いも顕著です。勝坂式は全体に赤く、加曾利E式は白いものが目立ちます。素地土に含まれる成分の違いと焼成温度及び焼成方法が異なるためと考えられますが、勝坂式では赤い色を志向して製作しているとも考えられています。一方加曾利E式では、本来多くの土器の白く焼きあがった器面に、漆やベンガラなどで赤彩されていた可能性があります。