報告会
 

 今回のワークショップの総まとめとなる報告会を、12月10日に生涯学習センターで行いました。
Bプランの方には全員に、Aプランは希望者の方に発表していただき、発掘調査の面白さや、新発見したことを、熱く語っていただきました。

 遺跡というと、奈良や京都どこか遠くにあるイメージがありますが、実は縄文時代中期に限っても、武蔵野台地は日本列島で最も遺跡が濃密に分布している場所のひとつです。
 しかも我々の足元の、ほんの50cmくらいの深さに埋まっています。5,000年前の地層から、5,000年ぶりに出土する土器や石器を一番初めに目にすることができる驚きと興奮を、参加者のみなさんが発表されているのが印象的でした。

 このほか今回のワークショップでは、出土した遺物の整理作業も体験できるメニューとしましたが、そのすべてに、小林教授夫妻の丁寧な指導を受けることができ、他では得られない体験として好評をいただきました。
 報告会の目玉として、小林教授より縄文土器の見分け方について、鑑定のポイントと、なぜ時代によって土器文様が変わるのか?について詳しい解説がありました。縄文時代への理解を深め、地域の歴史を身近に感じられるような、有意義な時間となりました。

展示会

 12月15日から12月28日まで、ワークショップの成果を市民のみなさんに公開するための展示会を、三鷹市役所1階市民ホールにて開催しました。

 発掘調査の出土遺物はもちろん、参加者が自ら選別した土器に自作のキャプションを添えて展示したコーナーや、分類・接合を行った土器、抽出した微細遺物など、今回のワークショップならではの展示に、市役所を訪れた市民の皆さんも足を止め、見入っていました。

▲展示のようす
▲会場入り口 ▲プロローグ
▲上段は出土した土器・下段は分類・接合作業の成果品 ▲参加者が選定・キャプション作成を行った土器の展示