植物質のものや骨角製のものは、黒土の中でも赤土の中でも土の酸性度が高いため、腐ってしまいます。真空パックで空気に触れない状態とか、泥炭化された深い土の中で何千年もの間、水分の状態が変わらなければ、植物繊維でも残る場合があります。貝塚の中ですと貝からしみでたカルシウムが骨に含まれて、骨を化石化すると骨角なども良く残ります。このことは貝塚を発掘すると、魚の骨や動物の骨がたくさん発見されることからもよくわかります。私たちは、こうした条件下にある貝塚などを「タイムカプセル」に例えることがあり、縄文人の食生活を知ることができるというわけです。
今後、これらの遺物が発見されるとすれば、三鷹には貝塚は確認されていませんから、発見されるとしたら「特殊な泥炭層」のある川辺や池にほど近い地区(遺跡)で発見される可能性があります。しかし、これまで明らかな「特殊な泥炭層」は確認されていませんが、神田川沿いの丸山B遺跡や、野川沿いの古八幡遺跡、井の頭池に面する地区などは、「低湿地性」遺跡と呼ばれる土地柄であり、将来は見つかるかもしれません。
弓やカゴ(木製、骨角製等)は出ないのですか?三鷹で今後出るとすればどこですか(何遺跡)?