土偶にはなぜおっぱいがあるの? 

 どういうわけか縄文時代の土偶はみな女性で、ほとんどにおっぱいがついています。

 子供を産むという、女性しか持っていない機能に対して、男性の多くがあこがれていたのでしょう。一方、男性を象徴するものとして、男性のシンボルであります男根をかたどった大きな石棒というものがあります。竪穴住居のいろりの隅に立てられていたものがあり、火を守るという神様の役割を果たしていたと考えられます。また、環状列石という縄文時代特有の、色々な石を配してお祭りをやったような場所にも、この石棒が使われています。やはり何かの信仰に使われたのでしょう。

 土偶の呼び方としては、外国ではこういった土で作って焼いたものをテラコッタと呼び、中国では俑(よう)と称しています。大きいものも小さいものも、みなそう呼んでいます。始皇帝の兵馬俑遺跡には等身大のものから小物など各種あります。

 日本の場合、土偶という縄文時代特有のもので、その出土例の多くは、どこかが欠けて発見されています。わざと欠いて呪術的に使ったものかも知れません。東京都多摩ニュータウン9遺跡、山梨県釈迦堂遺跡などは土偶を大量に生産して各地の集落へ配った遺跡として知られています。

ねこどびんです!
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