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新企画 横穴墓の被葬者の身体測定!?目次へ戻る
 
第2部 骨からわかる生前の姿
(1) スリムな人、がんじょうな人
 やせてスリムな人、筋肉モリモリの頑丈な人。体格は人それぞれですが、脂肪はともかくも、体を鍛えて筋肉の量が増すと骨にも影響が表れます。筋肉と骨は一体で動きますから、当然といえば当然ですね。
 運動に使う筋肉は、腱(けん)によって骨にしっかりと付着しています。運動で筋肉が発達すると、骨表面の腱が付着する部分が盛り上がったり、表面がゴツゴツしたものになります。
 遺跡で発見された骨についても、付着部分を観察すれば、その人が筋肉モリモリだったかどうかわかります。成人男性の場合、腕の筋肉はたいてい発達しているので、盛り上がりやゴツゴツが見られます。反対に付着部分が滑らかであれば、運動あるいは肉体労働をしない生活を送っていた人ということになります。
 下の(ア)は羽沢台横穴墓群7号墓に埋葬されていた30代後半の男性(歯は7本が失われていた人です)の左の上腕骨(じょうわんこつ)、(イ)は出山横穴墓群8号墓の同じく30代後半の男性の左上腕骨です。写真では少しわかりにくいですが、三角筋粗面(さんかくきんそめん)という筋肉の付着部分は(ア)が滑らかで、(イ)はゴツゴツして少し盛り上がっています(参考図のAは(ア)と同様に三角筋粗面が滑らかで、Bは(イ)のようにゴツゴツしている状態を示しています)。(ア)の人は全身の骨からきゃしゃな体格、(イ)の人は小柄ながら頑丈な体格と鑑定されています。
参考図
 
(ア) (イ) 『古人骨は語る』片山一道(角川書店 1999)より