ぼく: 思ったより簡単だね!
父 : しかしだな、調子にのってどんどん積んでいけば良いというものでもなさそうだぞ。
ぼく: え?どうして?・・・・・・ああっ!!!
・・・何が起きたかは、下のぼくの絵にマウスポインタをのせてみてくださいね・・・。
父 : ほら、ただ積むんじゃなくて、自重(じじゅう)に耐えうる強度というものをだな、
ぼく: じじゅう?
父 : そう、粘土がやわらかいと、自分の重さでつぶれちゃうことがあるんだよ。だからこうして、お父さんのように・・・、あ?・・・あああっ!!!
・・・親子そろってやり直しです・・・。
長い一日になりそう・・・。
そして、いよいよ土器作りの始まりです。
材料は、「テラコッタ粘土」。まず良さそうなかたさに練って、おダンゴ状にした粘土を円ばん形につぶします。これが土器の底。その上にひも状にした粘土を輪っかにして積み上げて行きます。
この時、つぎめが残らないように、下の段とちゃんと密着させて、指でこすりながら積んでいくのがポイント。
この人が、今日ぼくたちに土器作りを教えてくれる可児通宏(かにみちひろ)先生です。大学の先生と聞いていたので、気むずかしいコワそうなひとを想像していたのですが、やさしくて、説明も楽しく聞けました。
奥に座っているスーツの女のひとは三鷹市の清原市長さん。市長さんも可児先生のお話を熱心に聞いていられました。
当日、ぼくとお父さんはお弁当を持って、会場となる三鷹市社会教育会館に向かいました。何度か来たことがあるけど、工芸室なんてあるの知りませんでした。陶芸用の窯(かま)もあるんだって。
5 土器のカタチを作った