滝坂式土器
土瓶形注口土器
勝坂式土器
勝坂式土器
ぼく: あれ?お父さん、この土器。
父 : どれ?えーっと、『滝坂式土器(たきさかしきどき)』?
ぼく: 縄の模様がないのに縄文土器だって。
父 : ・・・なに!?
お父さんの「げんたいけん」が、おびやかされています。
父 : ・・・『貝がらや竹で文様をつけたもの、文様が全く無いものも含めて、縄文時代に作られた土器のことを縄文土器と呼ぶ』・・・へーえ・・・。
ぼく: 模様が全くない土器もあるんだ。・・・それはそうと、「じょうもんじだい」って?
父 : ・・・え?
・・・親子の学習は続くみたい・・・。
ぼく: こんな浅い土器もあるんだ。
父 : 使い方によって作り分けたのかなあ?
ぼく: 使い方?土器って、使うの?
父 : え?使うだろ?
ぼく: ・・・飾っておくのかと思った。
父 : ほら、『煮炊き』とか『貯蔵』とか書いてあるだろ?『木の実のアク抜き』に、『水のくみ置き』・・・大活躍じゃないか。
父 : ほら、これこれ、縄文土器!うつくしいだろう?
ぼく: クリスマスケーキみたい。
父 : 『勝坂式土器(かつさかしきどき)』だって。『大胆な装飾や優美な造形が特徴的な時期』。・・・派手な土器がはやってたころのものなんだな。
ぼく: 縄文土器にも、流行があるの?
父 : そうみたいだね。
ぼく: やかんみたい。これも縄文土器?
父 : 『土瓶形注口土器(どびんがたちゅうこうどき)』だって。
ぼく: どびんなら、これでお茶をいれたの?
父 : この写真の土器は、一升びんに7本文の容量があるんだって。・・・お茶をいれるには大きすぎないか?(だいいちお茶って、もっと後に中国から伝来したんじゃなかったっけ・・・?)
ぼく: 何に使ったんだろう?
父 : 『祭祀用』という可能性もあるらしいよ。
ぼく: 「さいし」って?
父 : ・・・神様とか亡くなったひととかをおまつりする・・・っていうようなことだな。特別な時のための土器もあったってことだろう。
父 : 縄文土器って知ってるのか?お前
ぼく: 知らない
父 : 縄で模様をつけた大昔の土器のことだよ。
お父さんは中学生のころ、畑で縄文土器のカケラを拾ったことがあるのだそうです。
父 : 泥を落として縄の模様がくっきりと見えてきた時の気持ちといったら、もう・・・(長いので省略しますね)・・・これを「原体験」というのだな。うんうん。
ぼくたちはこの日、図書館に行ったりインターネットで検索したりして縄文土器について調べました。
2 予習その1 ところで縄文土器って?