注口(ちゅうこう)土器出山遺跡
1978年に大沢の出山遺跡で、住居跡の中から発見されました。注口土器としては、もっとも大型の部類で、13リットルも入ります。1997年には東京都の文化財に指定されました。
実物は埋蔵文化財調査室展示室で見ることができます。
縄文時代後期堀ノ内式 器高33.9cm 胴部最大径34.1cm
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板状土偶(ばんじょうどぐう) 坂上遺跡
1989年に大沢の坂上遺跡で、縄文時代中期勝坂式期の住居跡の中から発見されました。肩と腹〜下半部の3つに破損して埋まっていましたが、頭の部分は見当たりませんでした。柔らかな曲線を描く腹部が特徴です。
実物は埋蔵文化財調査室へGO。
縄文時代中期勝坂式期 現存高13cm
追記
別の住居跡から頭部が発見されました!
写真と詳細はコチラです。
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滝坂式土器一括資料
1982年に中原の滝坂遺跡で、縄文時代早期前半の住居跡を調査した際に、一括して発見された貴重な土器です。撚糸文土器様式の終末に位置付けられ、口縁部下に一条の沈線文が施されるだけの、非常に簡素な尖底深鉢土器です。
良好な一括資料が出土した標識遺跡として、型式名が提唱されているもののです。
実物は、埋蔵文化財調査室展示室で。 |
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槍先形尖頭器 井の頭池遺跡群A
1979年の調査によって発見されました。旧石器時代と縄文時代をつなぐ縄文草創期には、東日本を中心に、槍や斧などの大型石器が一時的に増加する現象があり、文化圏や技術情報のつながりを考える上で重要です。急激な気温の上昇などに伴う環境変動もあり、先史時代の揺籃期ともいわれています。
長さ13.6cm 幅4.5cm 厚さ1.1cm.重さ57.5g.安山岩製 |
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平瓶 出山8号墓
保存公開されている出山8号墓の墓前域で発見されたものです。ボタン状の装飾が付けられたこの須恵器は、平瓶という器種で、7世紀に作られたものです。墓での儀式に使われたものと考えられます。
7世紀前半 推定器高19cm.最大径17cm |
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酒会壷(しゅかいこ) 島屋敷遺跡
島屋敷遺跡から出土した舶載青磁(はくさいせいじ)壷の一部で酒会壷とよばれています。多くは蓋の破片で、本体部分の破片は1点のみ出土しています。
酒会壷は本来酒壷としての用途があったものと考えられていますが、日本では、多くが骨蔵器として利用されていたようです。
青磁有蓋壷(龍泉窯 元時代)
参考文献:1981大橋康二ほか『尻八館調査報告書』尻八館調査委員会
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酒会壷の形態青森県尻八館跡出土品
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