発見場所 | 三鷹市大沢二丁目17番(崖線の中腹) |
発見年月日 | 平成5(1993)年5月12日 |
土地所有者 | 箕輪 清 |
発掘主体者 | 三鷹市遺跡調査会 |
発見の経緯 | 野川左岸の国分寺崖線には多くの横穴墓が立地し、市内大沢地区においては7群が数えられる。出山横穴墓群では、これまでに伝承を含め10基の横穴墓が確認されており、8号墓は昭和54(1979)年に土地所有者により一部が発見され、その後の平成5(1993)年に、市教育委員会が主催する文化財展示会の一環として発掘調査が行われた。 |
出土状況 | 8号墓は崖斜面のほぼ中間の高さに位置する。狭長に掘削された墓前域を有し、羨門には石積みが施され、玄室内部は前後室に区分されるなど数多くの形態的特徴を備えている。 本遺物は墓前域内で7点の破片として出土している。出土位置は羨門の手前、墓前域の北東隅付近の半径1m程の範囲内であり、1〜8層に分層された墓前域充填土の最上層である1層(黒褐色土)及び直下の2層(暗褐色土)からの出土である。出土位置が閉塞石より高い位置にあたることから、本遺物は最終の追葬後、閉塞石の上部まで充填土が堆積した段階で持ち込まれた器と考えられる。 7点の破片は平瓶の体部にあたり、頸部は含まれていない。また、これらに伴い土師器片1点も出土しているが、小片であり、器種、年代等は不明である。 |
掲載文献 | ●三鷹市教育委員会・三鷹市遺跡調査会 1997『東京都指定史跡 出山横穴墓群8号墓U』三鷹市埋蔵文化財調査報告第19集 ●三鷹市教育委員会 1996『東京都指定史跡 出山横穴墓群8号墓T』三鷹市埋蔵文化財整備報告第1集 |
その他 | 出山横穴墓群8号墓は平成6(1994)年3月に東京都史跡に指定され、その後の保存整備事業により保存・公開施設が建設され、平成8(1996)年5月より一般公開されている。 |
名称 出山横穴墓群8号墓出土の古墳時代後期須恵器(平瓶)
1 指定内容
種別 | 市重宝第22号(三鷹市文化財保護条例第5条第1号)考3号 (有形文化財・考古資料) |
員数 | 1点 |
保管先 | 三鷹市新川三丁目7番9号 埋蔵文化財調査室 |
所有者 | 住所 三鷹市野崎一丁目1番1号 氏名 三鷹市 |
管理者 | 住所 三鷹市下連雀九丁目11番7号 三鷹市教育センター 氏名 三鷹市教育委員会 |
指定日 | 平成16年4月7日 |