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速報展示室

今年の発掘成果が期待される
                 天文台構内古墳!
 昨年までの発掘調査で「上円下方墳」と判明した天文台構内古墳。引き続き今年も発掘調査が計画されています。今年は、古墳内部の玄室(遺体を安置する部屋)の調査などが予定されているので、副葬品などの発見に期待が寄せられています。
※上円下方墳:下の段が四角く、上の段が丸い形の古墳。
昨年までの調査成果のまとめ
 平成17年度の調査:これまで古墳の主体部である石室は、昭和45年の調査資料から2室構造と思われていましたが、この年の調査で一番奥に新たに玄室が発見され、切石を用いて造られた3室構造であることが判りました。玄室は胴張り(丸み)のある平面形態で、天井石は既に崩落した状況であることなども確認されました。
石室全体 玄室(発見時の様子)
 平成18年度の調査:古墳の周囲で周溝(古墳の周りに掘られた溝)が発見され、概ね四角く古墳を巡るものと推測されました。周溝からは、古代の焼き物である土師器や須恵器の破片が出土し、これらは7世紀頃のものと分かりました。一方、昭和45年の調査で掘った箇所を再び掘削して、墳丘の土の盛り方を調査し、赤土や黒土を層状に積み上げている様子が把握されました。
墳丘と東側の周溝 墳丘の土の調査
 平成19年度の調査:ほぼ直角に曲がる周溝のコーナー部分が発見され、周溝が四角く巡ることや、墳丘の土層断面観察によって、流れた土に覆われていた本来の墳丘の形が円形であることなどが確認されたことから、この古墳は周溝で四角に囲まれた1段目の上に、丸い形の2段目が積まれた「上円下方墳」であることが明らかになりました。1段目の大きさは縦横が27〜28mで、2段目の直径は18m程です。「上円下方墳」は全国でも珍しい形で、これまでに奈良市の「石のカラト古墳」や府中市の「武蔵府中熊野神社古墳」などが確認されています。
    周溝のコーナー部分
水色部分が周溝、その内側が方形の1段目
赤破線が円形の2段目
今年の調査計画について
 今年は、平成17年度に発見された玄室の本格的な調査が計画されています。今回の調査で玄室の構造や埋葬の状況が明らかになると思われます。
ところで、これまでに周溝で発見された土師器や須恵器から、古墳が造られた年代は概ね7世紀と考えられますが、正確な年代についてはまだ不明です。今年、玄室内で副葬品などが発見されれば、埋葬の行われた詳しい年代が分かります。このことで、同じ上円下方墳で石室構造が似ている武蔵府中熊野神社古墳の年代推定にも大きな手掛かりとなり、三鷹市や府中市を含めた、この辺り一帯の古墳時代の解明が大きく前進することになります。

 なお、今年の調査では、一般の方々向けの見学会を予定しています。詳しいことが決まり次第、当ホームページや三鷹市報などでお知らせします。