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 横穴墓の壁面などには、掘削工具の刃先の痕跡(工具痕:こうぐこん)が明瞭に残っていることが多くあります。工具痕を詳しく調べることで、築造時の作業の流れや使用した工具などを解明することができます。
 また、ごく稀に線で描かれた画のようなもの(線刻画:せんこくが)が発見されます。これまで市内では2例が確認されていますが、今のところ、何を描いたものかは判っていません。これらが築造時に描かれたものであれば、横穴墓の時代を知るうえで極めて重要な資料となります。
1 出山横穴墓群8号墓の工具痕

 玄室の奥壁では、特に明瞭な工具痕が確認できました。幅17.6cm程で先が丸い刃を持った工具による鱗状の工具痕が一面に残されています。掘削作業は、壁の中央から左右斜めに丁寧に行われています。玄室の奥壁は、入口から見て一番目立つ箇所なので、見られることを意識したデザインとも思える工具痕です。
 掘削工具は「風呂鋤」と呼ばれる、当時の農具と考えられます。刃の先端部だけが金属製で、他の部分は木製です。
復元工具「風呂鋤(ふろすき)」
遺跡調査会事務所に展示中
2 野水橋横穴墓群1号墓の線刻画

1983(昭和53)年の発掘調査の際に、1号墓のドーム形の天井面で発見されました。約7×4cmの範囲に、5画のシンプルな線で表現されていて、動物(馬?)のようにも見えます。
 1号墓は天井が低い構造なので、この線刻画は、床に横たわる様な姿勢で描かれたものと思われます。

3 坂上横穴墓群3号墓の線刻画

 1964(昭和39)年に行われた発掘調査で発見された線刻画です。奥壁の中央に堂々と描かれています。線が複雑で、何を表現しているのか、理解が難しい画です。
(左写真をクリックすると拡大できます)

I.C.U.湯浅八郎記念館に展示中
壁に残された工具痕や線刻画