縄文時代中期勝坂式 市立第五中学校遺跡出土(2点とも)

 縄文土器文様に動物意匠がモチーフに用いられるようになるのは、前期後半頃です。
 中期前半期に関東から中部高地にかけて作られた勝坂式土器には、人体や動物を彷彿させるモチーフが多くみられるようになります。
 中でも蛇を思わせるものは多く、自然環境と密接に関わりながら暮らしていた縄文人の世界観の表現を媒介する動物として、蛇が意識されていたことが考えられます。