710年に朝廷が奈良の平城京に移り、奈良時代が始まります。朝廷は律令制度により、農民に対し戸籍をもとに口分田(くぶんでん)を割当て、税を課しました。しかし8世紀中頃になると制度は行き詰まり、開墾地の私有を認めることになります。私有地はやがて荘園(しょうえん)となって発達します。 794年の平安京遷都から平安時代です。荘園領主となった貴族が次第に勢力を強め、やがて律令体制は崩壊します。10世紀頃からは各地の荘園は大きく発達し、荘園を基盤に貴族の社会が繁栄します。また、土地をめぐる争いから財産を守るための武装集団=武士団が形成されます。
三鷹市では、この時代の資料は今のところ極わずかです。新川地区の島屋敷遺跡の住居跡や土坑、いくつかの遺跡で出土した土師器(はじき)・須恵器(すえき)などが貴重な資料となっています。