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刊行報告書案内No.8

三鷹市埋蔵文化財調査報告第30集

御塔坂横穴墓群

(おとうざかおうけつぼぐん)
発行
年月日
平成18(2006)年2月28日
発行者 東京都建設局北多摩南部建設事務所
三鷹市教育委員会
三鷹市遺跡調査会
規格 A4版・130頁 CD-ROM(PDF版)添付
遺跡所
在地
東京都三鷹市大沢四丁目地内
調査事由 東京都建設局による都市計画道路整備工事
発掘調査
期間
平成17年5月〜平成17年8月
主な遺構
(遺物)
古墳 横穴墓

須恵器・土師器・耳環・刀子・埋葬人骨・縄文土器等
中世以降 ピット・性格不明落ち込み

陶磁器類・カワラケ・銭貨

[本書の要約・見所]
 御塔坂横穴墓群は武蔵野段丘の南端、国分寺崖線に構築された横穴墓の一つです。昭和37年の発見以来、17次にわたる発掘調査で19基の横穴墓が確認されています。
 今回調査された横穴墓のうち、7号墓は玄室の一部が既に消滅していましたが、金銅製耳環1点が出土しました。8号墓は長台形の玄室床面に4,300個以上の敷石が施されたもので、その上から5体分の埋葬人骨が出土しました。9号墓は石列と床面の段差で玄室内が3区分される形態で、4体分の埋葬人骨とともに刀子1点が出土しました。これらにおいては、墓内外の堆積土に含まれる花粉を分析し、献花の検証を行いました。
 本書には、墓群内における横穴墓の配置や標高、横穴墓の各部位の寸法、出土遺物、調査履歴や掲載文献など墓群全体が分かるための資料がまとめられています。また、三鷹市を含めた多摩川上流域の3大横穴墓密集地域について、内部形態の変遷や付近の高塚古墳の横穴式石室との関わりについての考察を加え、特に三鷹市内の横穴墓については、内部形態の変遷による築造順序(編年案)の検討を試みました。

[閲覧情報]
国立国会図書館・都道府県立図書館・都内公立博物館・三鷹市内公立図書館及びコミュ二ティセンター等に配布しています。閲覧については最寄の図書館等にお尋ねください。

[問い合わせ]
埋蔵文化財調査室 Tel:0422-48-9454
                 メールアドレス:office@mitaka-iseki.jp

        調査地(9・8号墓)                           9号