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刊行報告書案内No.4

三鷹市埋蔵文化財調査報告第27集

天文台構内遺跡 V

(てんもんだいこうないいせき)
発行
年月日
平成16(2004)年3月31日
発行者 東京都北多摩南部建設事務所
三鷹市教育委員会
三鷹市遺跡調査会
規格 A4版1分冊 第一分冊318頁 第2分冊200頁 CD-ROM(PDF版)添付
遺跡所
在地
東京都三鷹市大沢二丁目地内
調査事由 一般都道境調布線(123号線)自転車歩行者道整備工事
発掘調査
期間
平成10年1月〜平成16年1月
主な遺構
(遺物)
旧石器 石器集中部・礫群(ナイフ形石器・掻器・削器・角錐状石器・石核・剥片等)
縄文 住居跡・集石(土坑)・炉穴・焼土跡・土坑・ピット(縄文土器{草創期〜後期}・石器{尖頭器・石鏃・打製石斧・抉入磨石・石皿等
古代
(平安)
住居跡・土坑(土師器・須恵器・鉄製品)
近世以降 土葬墓・溝状遺構・道路状遺構(陶磁器類・カワラケ・人形・銭貨・煙管・石製品・櫛・人骨等)

[本書の要約・見所]
第1分冊(縄文時代以降編) 縄文時代中期末〜後期初頭の柄鏡形敷石住居跡1軒が検出され、張出部に部分的な敷石が確認されました。また、縄文時代草創期の土器が石器(磨石・敲石等)を伴って、まとまって出土しました。
三鷹市域では初例となる平安時代(9・10世紀)の竪穴住居跡2軒が検出され、カマド・周溝等が確認されました。近世(17〜18世紀)の土葬墓群(総数149基)が検出されました。墓坑の配置が高密度かつ不規則で、かつて隣接していた寺の檀家墓地とは別のものです。
第2分冊(旧石器時代編) 立川ローム第V層〜Y層上部で5枚の文化層が検出され、第1文化層(V層上部)、第2文化層(V層下部〜W層上部)、第3文化層(W層中部)、第4文化層(W層下部〜X層上部)、第5文化層(X層下部〜Y層上部)と捉えました。特に第5文化層では信州産黒曜石を主体とした石器集中部から、石刃を用いた大形のナイフ形石器や接合資料などが多く発見されました。

[閲覧情報]
国立国会図書館・都道府県立図書館・都内公立博物館・三鷹市内公立図書館及びコミュ二ティセンター等に配布しています。閲覧については最寄の図書館等にお尋ねください。

[問い合わせ]
埋蔵文化財調査室 Tel:0422-48-9454
                 メールアドレス:office@mitaka-iseki.jp

   第5文化層遺物(ナイフ形石器等)               平安時代住居跡(SI-4)