[本書の要約・見所]
下原B遺跡は、野川右岸の立川段丘面に立地する新発見の遺跡です。周辺では以前から地下式坑の存在が伝承されていましたが、地中レーダー探査を経て、今回2基の実態が明らかになりました。本書では、この地下式坑を掘削した工具の復元や構築過程の分析を試みました。
縄文時代の調査では、縄文前期後半の竪穴住居跡や、炭化材を伴う集石土坑、「Tピット」状の陥し穴など様々な遺構が発見されています。
旧石器時代の調査では、焼土と炭化材を含む掘り込みが発見されました。これまで市内では例のない遺構で、焼土遺構と呼称しました。炭化材の出土状況や科学分析から、遺構の時期や性格を検討しています。
[閲覧情報]
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